新浪剛史氏「ハワイ女性トラブル」の現場となった「2億円コンドミニアム」の疑惑 本人が社長時代のローソンが購入、当時から“会社施設の私物化”との指摘が

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「福利厚生名目とは聞いたことがない」

 しかし、さるローソンの元役員は首をかしげながら、

「ハワイのコンドミニアムがウチの福利厚生、例えば保養所などの名目で使われている、というのは聞いたことがありません」

 と、こう語る。

「ローソンの社員が誰でも使えた保養所のような施設としては、親会社がダイエーだった時から富士山麓に持っていたゲストハウスくらい。そこは研修所で宿泊施設もあり、社員が申請を出せば使えて、ご飯もおいしいし、結構好きだという人もいたんです。しかし、新浪さんが社長になってから、“稼働率が悪いからやめちまえ”と言ってなくしてしまったのです」

 それにもかからず、ハワイでは高級コンドミニアムをたて続けに購入していた「新浪ローソン」。そして、一連の不動産の購入手続きにあたっては、ローソン幹部A氏が取引書類にサインをしているのだが、ローソン元社員はこう証言する。

「Aさんは元々、人事にいたのですが、新浪さんが社長の時代に社長秘書になりました。それから別の人と社長秘書を交代し、別の部署の所属になってからも一貫して『新浪案件』をいろいろとやってきた人、という認識です」

“尻ぬぐいばかりやらされて……”

 ワイキキビーチタワーの部屋を売却し、新たにウォーターマークのペントハウスを購入した11年前後、ローソン元役員(前出)はこんなことがあったと話す。

「当時、Aはあるプロジェクトの人事を担当していました。で、やらなければならないことが山積していたのですが、そんな中Aは“(新浪氏の案件で)ハワイに行くから”と言っていました。“大変なんですよ、尻ぬぐいばかりやらされて……”と愚痴のようなことも漏らしていました」

 社員の福利厚生に使われていた様子はなく、A氏が尻ぬぐいさせられたという「新浪ローソン」のハワイ高級コンドミニアム。一体どんな目的で購入され、何に使われていたのか。サントリーを通じて新浪氏に取材を申し込んだところ、以下の回答が寄せられた。

「(ペントハウスなどは)ローソン社様の社員や役員とそのご家族が利用する保養施設として購入したと聞いております。新浪自身は過去に業務で使用したことはありますが、配偶者を伴ったプライベートな利用はございません。私的に使用する目的で購入したというのは事実ではございません」

 なんと、一連の豪華施設は保養施設だと主張するのだ。

「ハワイに保養施設がある、というのはローソン社内では全く知られていません。何も知らない社員や役員が、どうやってその保養所を利用するのでしょうか?」(前出・ローソン元役員)

 ***

 記事から2年が経った今、新浪氏がこの施設をどのように使っていたか、ひとつの「答え」が出た。社の費用で設えられたものであるにもかかわらず、社員への「保養」とはかけ離れ、己の欲望を満たそうとするかのような使用実態――。9月11日、経済同友会は、新浪氏の処遇を審議する「会員倫理審査会」を設置した。今月中を目途に、彼が代表幹事を続けることが適切か否かを審査するという。果たして彼は現在の役職に留まるべき人物なのか。その結論が注目される。

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デイリー新潮編集部

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