最後の2時間で小泉進次郎氏はどうやって石破首相に「引導」を渡したのか チキンレースから降りる決断をさせた「示唆の言葉」
「私にそんなことをさせないでください」
自民党関係者は「署名を拒む閣僚は鈴木氏一人では済まなかった」と明かす。その一人が小泉進次郎農水大臣だったというのだ。
6日夜、小泉氏は菅義偉元首相とともに首相公邸を訪れ、石破氏と会談した。菅氏が30分で帰った後も一人残り、計2時間公邸から出てこなかった。
退陣会見で「菅氏と小泉氏からは何を言われたのか」と問われた石破氏は、「政治家同士の話をペラペラ話すようなことは断じて致しません」としながらもこう語った。
「小泉農林水産大臣はそこで多くを発言されたわけではございません。ただ、小泉さんが初当選をした当時、私は政調会長でございました。政調会長、幹事長、地方創生大臣と務めていく上において、内閣総理大臣と農林水産大臣という関係において、いろいろな議論を戦わせてまいりました。そこにおいて、彼が昨日積極的に発言したわけではありませんが、いろいろな発言の『示唆』があったということに尽きます」
いったい小泉氏は”積極的に発言せず”に何を“示唆”したのだろうか。
「最後に小泉さんは『このままでは私も総裁選前倒しに賛成を表明せずにはいられません』『私にそんなことをさせないでください』という内容のことを言って辞任を強く迫ったようです。鈴木氏ばかりでなく2人も閣僚が署名を拒否するようになっては、もはや解散カードも切れないと、続投を断念したのでしょう」(自民党関係者)
「小石河連合」と言われ、石破氏と盟友関係にあった小泉氏としても、引導を渡す役割を負わなければならなかったことは痛恨の極みだったに違いない。
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