「携帯を投げつけ部下が骨折」 告発されていた新浪剛史氏の凄絶パワハラ 「“給料泥棒!”と人格否定」「襟元を掴んで罵倒する…」
“あんたが言うな”
新浪氏の下で働きたくない、と考えてローソンを辞めたという元管理職は、
「新浪の言うことってすごく薄っぺらなんですよ。ジャニーズへの発言についても、“どの口で言うんだ”“あんたが言うな”と思いますね」
この元管理職も新浪氏から怒鳴られたことがある。
「ある地方を統括する立場になったばかりの頃、数字が悪かったので、部下に対して“遊んでないで一生懸命頑張らないとダメだ”といった話をした。するとその翌日、新浪から“ちょっと来い!”と呼び出されました。急いで出先から引き返し、新浪の車に乗り込むと、そこでいきなり怒鳴られました。“お前は自分を何様だと思ってるんだー!”“辞めてもらってもいいんだぞー!”と」
元管理職は何が原因で怒鳴られているのか分からず困惑するしかなかった。しばらくしてようやく分かったのは、元管理職が“ひどいことを言った”とある若手社員が新浪氏に通報した、という事実だった。
「私が“お前らさぼってんじゃねぇ、休まず働け!”と叱責した、と話が誇張されて伝わっていました。そういう誤った情報を元に怒鳴ったり怒ったりすることはよくありました。新浪は若手の意見を聞く自分、というのをよくアピールしていて、“何かあったら何でも言ってきてくれ”と若手によく話していました」
社長案件
もちろん若手の女性社員にも気を使っており、
「新浪は飲み会の席などで女性に対して、酒に酔ったふりをして“一発やらせろ”とよく言うのですが、社内の若手には絶対に言わない。社内だと幹部クラスの女性、社外だと若い女性に言うこともあるし、仕事で関係のあった女性キャスターにも“一発やらせろ”というセクハラ発言を言われている人がいるでしょう」(先の元役員)
「週刊新潮」2023年10月5日号では新浪氏の4度の「結婚歴」についてもご紹介した。1回目の相手は三菱商事の同僚、2回目は大手航空会社のCA、3回目は巨大学校法人グループのご令嬢、4回目はローソン社長時代の秘書だ。
「学校法人のご令嬢が相手だった時は社内でも結構大変でした」
ローソン元幹部(前出)がそう述懐する。
「その学校法人グループには予備校も含まれていました。その予備校の都内の校舎の1階に、通常の4倍くらいのコストをかけて出店したり、全国の他の校舎の中やその近辺に出店しろ、という普通ではあり得ないようなあからさまな社長案件がありました」
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記事掲載当時、新浪氏に上記のパワハラ疑惑について尋ねたところ、サントリーHDを通じて「事実無根です」と回答している。
今後、新浪氏の経済同友会代表幹事としての進退は、同会の「会員倫理審査会」で判断される。今月末にも結論が出る見通しだが、果たして彼が日本の経済界に大きな発言力を持つにふさわしい人物か否か、厳正な判断が求められるところだ。
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