「秋篠宮殿下がこの時期に成年式を行うことのほうが異例」 「悠仁さま」祝宴に「愛子さま」ご欠席の是非を専門家に聞いた
本日、秋篠宮の長男・悠仁さまの成年式が執り行われる。男性皇族では父である秋篠宮以来、実に40年ぶりとなる慶事である。先月、「週刊新潮」は小室圭さん・眞子さん夫妻が「赤ちゃん抱っこ姿」でショッピングモールで買い物をする仲睦まじい様子をキャッチしたが、二人は〈遠方であり幼い子もいる〉ことを理由に出席を見送ったという。さらには、式当日の夜、帝国ホテルで行われる内宴には愛子さまが出席しないことが波紋を呼んでいる。なぜそんなことになったのか。
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【写真15枚】首がすわりきらない時期の赤ちゃんをそっと支えつつ…圭さんも嬉しそうな「ウインドーショッピング」の模様
元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司氏は言う。
「愛子内親王殿下は6日から新潟で開催される『防災推進国民大会2025(通称・ぼうさいこくたい)』に臨席されます。成年式の中心儀式である『加冠の儀』に参列なさった上で、夜の内宴には欠席されて新潟に向かわれます」
だが、ネット上には「内宴に出席してから新潟に行けば」といった意見も見受けられる。
「愛子内親王殿下の臨席はかなり前から調整していたのではないかと思っています。『ぼうさいこくたい』という名称すら聞いたことがないという人も少なくないでしょうが、実は今回が10回目という節目なのです。ただ、これまで皇族の臨席は一度もないため、主催の内閣府としては大会の周知のためにもどなたかの臨席を希望したのでしょう」(山下氏)
愛子さまでなくてもよかったということだろうか。
「愛子内親王殿下は日本赤十字社の常勤嘱託職員であり、『ぼうさいこくたい』には日本赤十字社も関わっています。また、内親王殿下はボランティアの普及や育成などに取り組んでおられるため、もっともふさわしいということで決まったのだと思います」(山下氏)
むしろ後から決まったのが、成年式というわけだ。
イレギュラーな成年式
「成年式が9月6日に行われるとの発表を聞いて驚きました。この日は悠仁親王殿下の19歳の誕生日ですから」(山下氏)
かつて天皇や皇太子の成年は満18歳だったが、他の皇族は満20歳だったという。
「2022年に民法が改正され成年年齢が18歳とされてから、皇族の成年も全て18歳になりました。その最初の例が悠仁親王殿下というわけです。昨年3月、宮内庁は公式ホームページで《親王殿下には、高校生活を締めくくる年を有意義に過ごしていただき、その上で、高校ご卒業(令和7(2025)年3月)以降の適切な時期に成年式を執り行っていただきたいと考えております》と発表していたので、遅くとも18歳の最終日である9月5日までには行われるものと思っていましたが、19歳の誕生日当日ですからね」(山下氏)
むしろ悠仁さまがイレギュラーなのだ。
「成年となってから1年以内に成年式を行わなければならないという決まりがあるわけではありません。しかし、戦後に行われた成年式は7回ありますが、成年となる誕生日に式が行えなかったのは2例だけです。そのうちの1例が、当時、皇太子だった上皇陛下の成年式です。18歳の誕生日は大正天皇の皇后で祖母にあたる貞明皇后の喪中でした。そのため喪が明けた翌年11月の成年式となりましたが、19歳にはなっておられませんでした。もうひとつの例は桂宮宜仁親王ですが、20歳になる誕生日(1968年2月11日)は大学の試験中だったため、試験が終わった2月末に行われています」(山下氏)
1年遅れは、それほど珍しいのだ。
「宮内庁の中にも19歳になる前にと思っていた人は少なくないと思います。でも、秋篠宮殿下がお決めになったことですから仕方ありません。結果的に愛子内親王殿下のお出ましとバッティングすることになってしまいましたが……」(山下氏)
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