ヤクルト来季はブンブン丸「池山監督」でほぼ確定 「次の次」で名前があがる名選手の名は

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「われわれの目標は優勝」

 ヤクルト・高津臣吾監督(56)の今季限りでの退任報道が出たのは9月1日未明。記事には球団は後任の選定を進めるとあったが、最有力とされる「池山隆寛2軍監督(59)の内部昇格」は確定的なのだという。が、球団OBらからは「想定されたシナリオだが、できれば避けてほしかった」との声も聞こえるという。

 サンスポは9月1日未明、《ヤクルト・高津臣吾監督、今季限りで退任へ 後任は池山隆寛2軍監督最有力》と報じた。ヤクルトに優勝の可能性が消滅するタイミングを狙っての報道だった。中身はざっと以下の通り。
 
・林田代表取締役社長オーナー代行は「われわれの目標は優勝」「単年度の契約の中で、球団も監督もまた一から優勝に向けていきましょうというので合意した」と高津監督との契約内容について言及していた。

・球団は今後、後任の選定を進めるが、池山2軍監督の内部昇格が最有力とみられる。

池山2軍監督の昇格は確定的

 ヤクルトは今季44勝68敗6分け(4日現在)と低迷。2位から5位までがわずかなゲーム差でひしめき合っているのとは対照的にリーグ最下位を独走している。2021、22年はリーグ連覇を果たし、21年には日本一となったが、23、24年はリーグ5位に沈んだ。

「退任は既定路線だったとはいえ、高津監督自身は長期離脱者が続出して不完全燃焼だったという思いもあって来季もやりたかったのかもしれません。が、単年契約で球団トップから優勝を厳命されていたのにそれを果たせなかったとなると退任以外の道はなかったかなと感じます」

 と、他のスポーツ紙デスク。優勝は条件が厳しすぎるにしてもブッチギリの最下位では仕方がないということだろう。

「代わって来季の指揮官として最有力なのは池山2軍監督だと報じられていましたが、これもほぼ確定と聞いています。“球団OBでDeNA元監督のアレックス・ラミレス氏の名も浮上”などといった報道もありましたが、球団側は池山2軍監督の内諾を得て、発表を待つ段階ではないでしょうか」(同)

オイシックス以下

「ブンブン丸」の愛称で通算304本塁打を放ち、選手としてリーグ優勝5度、日本一4度を経験し、1990年代のヤクルトの黄金期を主力として支えた池山氏。2002年に引退した後は楽天とヤクルトでコーチや2軍監督を務めてきた。ヤクルトの2軍は2020年から指揮を執っている。

「高津監督の退任ほどではないにしても、水面下で池山2軍監督の昇格の可能性はこれまで取りざたされてきました。が、この起用は球団OBを中心に期待というよりは失望のほうが大きいようです。手腕は別にして、今季の2軍成績は最下位ですし、それどころか2024年にイースタン・リーグ新加入で1軍では公式戦がないオイシックスの後塵を拝す形。もちろんファームは育成や調整の場ですが、それにしてもファームで最下位の監督が1軍監督に昇格っていうのは“ジョークに近い”と失笑を買ったりしているとのことです」(同)

「ヤクルトの来季以降」については厳しい声が少なくないという。

「絶対的な存在である村上宗隆のメジャー流出は確実で、プロスペクト選手もなかなか見当たらず。補強については未知数なので何とも言えませんが、“現時点で明るい見通しは立たない”というのが球団OBに共通した見方のようです」(同)

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