石破首相は「筋金入りの坊ちゃんで、人に頭を下げられない」 森山幹事長との間に“すきま風”が

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揺れる胸中を吐露

 森山氏本人に話を聞くと、

「(踏み絵を)踏むも踏まないも、誰が出したか分からない書面なんて話にならないじゃないですか。首班指名だって記名投票ですよ」

 また、自身の進退については、

「総括の後に私の考えを述べようと思います」

 と、言葉を選びながら、

「私は総裁から指名された幹事長です。人事権者に対しては忠実にやります。それは当たり前のことですよ。忠実にやらないなら、さっさと辞めちゃうでしょう。でも、そういうわけにはいかないですから」

 揺れる胸中を吐露するのである。

 森山氏が幹事長を辞任した場合、格下の幹事長代理などで処遇し、引き続き政権にとどめる奇策も浮上している。果たして、石破首相はプライドを捨て、こうべを垂れるか。支持率上昇で妙な自信をつけている場合ではない。

 前編【「石破総理は何を考えているのか分からない」 森山幹事長が周囲に明かす 「直接、慰留の要請をしていない」】では、森山幹事長が周囲に漏らしているという、石破首相への本音を紹介している。

週刊新潮 2025年9月4日号掲載

特集「支持率上昇でご機嫌『石破首相』と『森山幹事長』にすきま風」より

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