「このまま行けばあらゆることが詰んでいく」 自民・麻生最高顧問が周辺に漏らした言葉

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麻生氏に批判的なスタンスの人たちは

 麻生氏が石破おろしを主導しているわけではないのだろうが、麻生氏が率いる麻生派は現在も派閥として唯一残っており、党内政局には常にメインで絡む存在だ。

「麻生氏に批判的なスタンスの人たちからは“麻生内閣当時の麻生おろしは相当激しかった。意趣返しというわけではないだろうが、あなたで選挙を戦えないと言われ、与党の下野を招いた人が石破氏に対して同じようなことを考えていたとしても、それはなかなか広がっていかないのではないか”とか“足の引っ張り合いにしか見えず、世間からそっぽを向かれる”といった声も聞かれます。麻生氏としては他の石破おろしの言い分と同じく、“国民は石破氏を求めていない”と言いたいのでしょうが……。石破氏が国民の審判を受け、民意を得られなかったのは事実。それ以上の民意はなくトップは責任を取るべきだというのも正論なのでしょうが、石破おろしが国民に理解されるかはまた別の問題で、なかなか悩ましい印象を受けますね」(同)

政局が不安定さを増していけば

 その麻生氏は8月28日、参政党の神谷宗幣代表と会談したことが報じられた。

「会談の詳しい中身はよく伝わってきていませんが、さすがに連立うんぬんといった生々しい話は聞こえてきていません。麻生氏は常に“来る者拒まず”というスタンスのようで、今回も神谷氏側から面会を依頼して実現したと聞いています」(同)

 麻生氏と言えば、何かとキングメーカーとしての存在感を示したいとの思惑があるといった伝えられがちだが……。

「まぁそういう点もなくはないですし、そのような評価をされて嫌な気はしないと思います。麻生氏側から“オレは誰々と親しい”みたいな言い方はしないようですが、与野党問わず深い話をする間柄のキーマンはいるのは確かなようです。本人の思惑と関係なく、政局が不安定さを増していけば麻生氏の存在感は高まっていくことになるでしょう」(同)
 
 国民はその状況をどう捉えるのだろうか……。

デイリー新潮編集部

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