動物研究家・パンク町田の惨すぎる“動物ビジネス”を元従業員が告発 「ケージは糞まみれで、カピバラが次々死んで…」 

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アザラシのプールはドブ色に濁り……

 高木さんは心を痛め、町田氏に郵送の件を相談したが「そんなの、どうってことないんだよ」と言い放たれてしまったという。

「たしかに彼は生き物に関する知識が豊富で、取り扱いにも長けています。しかし、自分が興味のない動物や、飽きてしまった個体はかわいがりません。飼育現場が抱えるさまざまな問題にも、われ関せずという態度を取り続けていました」(高木さん)

 組織はとことん経費を切り詰める体質で、飼育環境は栄養面と衛生面のいずれも劣悪だったそうだ。

「ほとんどの動物に対して餌やりは1日1回で、食事量が足りていませんでした。アザラシが暮らすプールはドブ色に濁り、魚の腐った臭いが漂っていた。小動物のケージは毛や糞まみれで、給水ボトルの内側には苔まで生えている。私がいた間だけでもラクダやカピバラ、ペンギン、ナマケモノといった動物が次々に亡くなっていったのを目の当たりにしました」(同)

 町田氏に、ずさんな動物ビジネスについての見解を尋ねるべく研究センターを訪ねたが、本人は出てこなかった。門の前に現れたスタッフも、質問状はもちろんのこと記者の名刺すら受け取らない。その後、町田氏の携帯電話に架電し、ショートメッセージに質問を残し、バーデンにもファックスなどで問い合わせたが、全てに返信がなかった。

 そんな状況に高木さんは「組織の実態は今も全く変わっていない」という。

 町田氏をムツゴロウ2世と呼ぶには、動物への愛が根本的に欠けているのではないか。

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週刊新潮 2025年9月4日号掲載

ワイド特集「終わらない夏」より

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