平成ギャルは「叩かれて上等」の雰囲気あった 「見た目で判断されても、中身を見せればいい」
藤田志穂さんインタビュー第3回
「ギャル社長」として知られる藤田志穂さん(40)。幼いころは一人っ子で静かだったが、ギャル雑誌と出会い、変貌した。制服のない高校で仲間を見つけ、バイト代のすべてをファッションやメイクにつぎ込む日々。ギャルだった当時について、「見た目で判断されても、中身を見せればいいと思っていた」と振り返る。(全4回の第3回)
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【写真】雰囲気ガラリ…19歳、「ギャル社長」時代の藤田さん。ガングロにド派手メイク、超ハイテンションで仲間と農作業する姿も
――幼少期は、どのような子どもでしたか。
一人っ子で静かでした。好きなものがあればそれで満足でした。ただ、親は「友達を連れて帰ってくる子だった」と言っていました。一人で公園に行っても、なぜか必ず友達を連れて帰ってきたんです。「静かだからかわいそうに思われて、声をかけられたんじゃないか」と親は言っていましたね(笑)。
――部活動はやっていましたか。
中学は剣道部。高校はギャルになっていたので、洋服やメイク道具を買うためにバイト三昧でした。
――そもそもギャルになった理由は何ですか。
雑誌「egg」や「Popteen」を見て、ギャルのメイクやファッションに惹かれていきました。時代的には、浜崎あゆみさん、倖田來未さん、西野カナさん、加藤ミリヤさんなどが出てきた頃です。
もともとメイクに興味があり、キレイにしたい、髪を長くして巻きたいという気持ちがありました。ギャル雑誌は「私のやりたいことが詰まっている」なと思ったんです。
――ギャルになってみて、どういう心境でしたか。
最初は軽い気持ちでしたが、実際にそうなると周りから「ギャル」と見られるようになります。自分の意志というよりも「ギャルでいる自分」が定着していく感覚です。親は最初びっくりしていましたが、特に強く反対されることはありませんでした。私が元気にやっているならそれでいい、という感じだったと思います。
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