子孫に影響を与える“徳の積み重ね”とは? 横尾忠則は「与えられた仕事に無我無心になればいいということ」
子供の頃、両親からよく聞かされていたことがありました。
「今、こうして、幸せに生きているのは先祖が徳を積んでくれてたやさかいやで」と。
小さい僕には何んのことやらさっぱりわからなかったけれど、この謎めいた呪文のような言葉は大人になるまでズーッと気になっていました。
何んだか宗教的なことを言っているように聞こえましたが、僕はこのことについて一度も質問したこともなく、ただ、「ヘェーッ」と思って生きてきたように思います。
そしてこの「徳を積んでくれてた」という言葉と両親の信心深さはどこかでつながっているように思えます。...

