「夏は降圧剤を減らすチャンス」「理想の血圧は…」 高齢者と血圧の「新常識」 最新研究を紹介
日本高血圧学会が6年ぶりに高血圧の治療指針を改訂した。75歳以上の降圧目標をこれまでより10ミリHg引き下げたことで、現在4300万人いる患者数も一気に増える。もっとも、その背景にある最新の研究データをひもとくと、新たな「血圧の常識」が見えてくる。
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「今回、治療指針を改訂したのには明確な理由があります。近年、海外では大規模な臨床試験が立て続けに行われ、関連研究も盛んです。それら各データをメタ解析(複数の研究結果を統合し、分析すること)した結果、血圧を下げることで“75歳以上においても脳卒中や心筋梗塞、心不全などの発症を抑える予防効果が高い”と明らかになったのです」
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