日本海軍が84年前に撃沈した最強戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」が生まれ変わって横須賀に 甲板にはF35B戦闘機がズラリ!
かつての“敵”が同盟国として
実は太平洋戦争開戦当初、日本海軍は、このウェールズと同じ名前の戦艦と交戦していた。1941年12月、マレー沖海戦で日本海軍の陸上攻撃機が、当時世界最強と称された戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」を発見し、魚雷攻撃で撃沈。航行中の戦艦を航空機だけで沈めた世界初の事例として知られ、来たるべき航空戦時代のきっかけをつくったといわれる。
撃沈された戦艦は全長約227メートルで、基準排水量は約3万6700トンだった。空母として生まれ変わったウェールズは満載排水量が約6万8000トン。単純比較はできないが、排水量は2倍に迫り、F35Bを最大36機搭載可能な海上要塞として2019年、英海軍に就役した。
終戦から80年、かつての敵国同士はいま同じ目的で手を取り合い、ウェールズもこうして日本に寄港している。まさに数奇なというほかないが、裏を返せば、世界情勢がそれだけ緊迫しているということである。










