日本海軍が84年前に撃沈した最強戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」が生まれ変わって横須賀に 甲板にはF35B戦闘機がズラリ!

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 全長284メートル。高さ296メートルの横浜ランドマークタワーを横にして、ド迫力の巨艦が横須賀に姿を現した。

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「冒険心を起こさせないように」

 英海軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」(乗組員約1500人)が8月12日、神奈川県横須賀市の米海軍横須賀基地に寄港した。甲板上には短距離離陸、垂直着陸ができる最新鋭ステルス戦闘機F35Bがズラリと並び、物々しい雰囲気を醸し出している。

 英海軍駆逐艦「ドーントレス」とノルウェー海軍フリゲート艦「ロアール・アムンセン」も同日、海自横須賀基地に接岸。寄港前には西太平洋上で日英米、ノルウェーなど6カ国による共同訓練を行い、ウェールズなどに艦載されたF35Bが初めて海自護衛艦「かが」への発着艦を実施した。日本や台湾近海で軍事活動を活発化させる中国をけん制するのが狙いである。

「中国は核ミサイルなどをどんどん作り、戦力を増強させています。いますぐ台湾や沖縄の尖閣諸島を侵攻しようとは考えていないと思いますが、西側としては共同訓練でNATOのような格好を見せたりしながら、中国に冒険心を起こさせないように抑止する必要がある。何かが起きてからでは遅いので」

 とは軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏。

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