「馬鹿野郎!俺をなめやがって」…“世間への復讐”のためにバスに放火、6人を焼き殺した「38歳ホームレス」は、なぜ死刑を免れたのか 「新宿バス放火事件」から45年

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 45年前のその夏の夜も、蒸し暑い夜だった――。1980年8月19日、新宿駅西口で、発車待ちのバスが放火され、死者6名、重軽傷者14名が出た「新宿バス放火事件」。日本の無差別殺人としては最悪の惨劇のひとつである。この事件が物議を醸したのは、その被害の大きさだけではなく、丸山博文(38=事件当時)服役囚が後の裁判で心神耗弱と判断され、死刑を免れたことにもある。その後、半世紀近く経った今でも、心神喪失、耗弱者の責任能力の有無と刑罰の軽重は、時に大きな議論を引き起こすが、その原点とも言える事件である。...

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