相次ぐ「盗撮」事件 日常に潜む小型カメラ…専門家が「穴あきサンダル」と「カプセルトイ店」に警鐘を鳴らす理由

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あの人気サンダルにも

 そして、先に触れた小型カメラを使った手口もある。

「カバンに小型カメラを仕込んでいたり、靴に穴をあけてカメラを爪先に隠したりします。一部のサンダルなどはそもそもデザインで穴が開いていますから、よく使われていますね」

 穴あきサンダルは、人気が再燃しており履いている人も多いが…。

「よくよく見るとレンズが見えるので、そこを確かめて確保します。携帯やカメラは画像を消されないよう、すぐに証拠として取り上げています。そもそも進行方向から急に身をひるがえして女性の後を追うなど不審な挙動が見られたら、すぐに目をつけて近くに移動、監視するようにしています」

 他にも危険な場所が多数、存在する。

「通路が狭く、商品がびっしり陳列されているお店は注意してください。例えば100円ショップ、本屋、雑貨店、ディスカウントストアといったお店ですね。最近では、カプセルトイ専門店なども危ない。女性がしゃがみこんで商品を見る際に開脚したところを狙われる。棚の向こう側や陳列物の下の隙間からスマホを差し込んで撮影するやり口がとても多いです。盗撮は犯人を確保するだけでなく、被害者の女性も同時に声をかけて事情を聞かなくてはならないので、保安員が1人の場合、棚を挟んだ犯行は厄介ですね」

 女性に気をつけてほしい点として…。

「盗撮犯というものへの先入観です。いわゆる“キモオタ”的ビジュアルの人ばかりではありません。例えば雑貨店のコスメコーナーにさわやかなイケメンがいたらどうでしょう。“美容男子かな”と気に留めないでいたら、狭い通路のすれ違いざまにスカートの中を撮られる場合だってあります。

 狭い通路をすれ違う際や、エレベーターに乗る際には壁にお尻をつける。エスカレーターは横を向いて乗る。常に後ろの人を警戒する。カップルの場合は歩く時でも階段でも、必ず男性が後ろに来るようにする。常に危機意識をもつことで、だいぶ被害が減らせると思います。最近では販売を目的とした女性の盗撮犯もいるそう。性別を問わず、後ろに立つ人には注意してくださいね」

 狙われやすいのは“1人でゆっくりと歩く女性”、また“制服姿の女子中高生”だそう。盗撮事件がこれだけ蔓延する異常な時代、残念ながら危機意識を持って自衛するほかない。

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