まるで展開が読めない! 「期待があるうちは続けなければ」石破首相の揺れ動く本心とは
内閣支持率の上昇で
「衆参両院で過半数割れしていますから、どこかの野党を連立に引き込むか法案ごとに野党の顔色をうかがって話を進めていかざるを得ません。いばらの道ですね。連立に引き込むターゲットとして名前の出る維新はハッキリと“石破政権には手を貸さない”と言っており望み薄。となると政権は行き詰まる運命にあると言えるでしょう」(同)
そういった未来を見すえているのかはともかく、石破氏は何を考えているのだろうか。
「なかなか本心がつかめないというのが周辺の見方ではないでしょうか。参院選後に内閣支持率が上昇したという各社の報道がありましたが、それを石破氏はことのほか喜んでいるとか。それを受けて“期待があるうちはまだ続けなければ”との考えを示すことがあるようですが、一方でどこかのタイミングで身を引く意思を感じさせる発言もあり、スタンスが首尾一貫していないと不審に思う周辺もいるようです。支持率は上昇しても不支持率よりは低いままなので手放しで喜べるものではないのかもしれませんが、そこはあまり気にしていないのかもしれませんね」(同)
あなたがやらなくても大丈夫ですから
過去のケースから見れば、辞めないという判断がかなり常識外なため、永田町のプロたちも展開が読みづらいようなのだ。石破氏とは20年来の付き合いという知人はこう語る。
「普通ならば、空気を読んで辞めるでしょうが、もともと空気を読むといったことに向いていない。読もうという意識もさほどないのでは。だからこそ麻生氏含め、大物にかわいがってもらうようなことができなかったわけです。ただ、地位に恋々としないというのもおそらく本音でしょう。無理してまで首相になる気はないと常々口にしていましたから。単に目の前に自分がやったほうがいいと思える仕事がある、だからやる、というシンプルな思考法だと思います。人気が高い頃、派閥と関係なく頼まれれば応援演説に出向いていたのも、“頼まれたからやらねば”という程度の考えで、あまり計算がない。目の前になにかあるとやらねばと思うのではないでしょうか。交代させたいのならば、政局的に動いて引きずり下ろすよりは、次の体制を整えて、“あなたがやらなくても大丈夫ですから”と示したほうがスムーズなのでは」
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