「田久保市長なら解散を選ぶ」 伊東市議が恐れる“泥沼シナリオ” 「選挙で数千万円の公費が」

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「選挙で数千万円の公費支出が見込まれる」

 同じく田久保氏を「確信犯」だと考える、市議会議長の中島弘道氏(64)はこう言う。

「彼女に対しては近く、百条委が求めた卒業証書提出を拒否した地方自治法違反容疑で刑事告発を行う予定です。また9月1日に議会が始まれば、不信任案も併せて提出する方針です」

 副議長の青木敬博氏(54)が続ける。

「不信任案は出席議員の4分の3以上の賛成が必要で、可決されると市長は10日以内に、辞職か、市議会の解散かを選ばなければなりません。実は“彼女なら解散を選ぶ”と今から覚悟している市議は少なくありません」

 新たに市議選を行っても、反田久保派が多数を占める現状の勢力図は変わらないと予想されるが、その間、彼女は市長職にとどまり続けることになる。

「市議選を経て議会が再び不信任案を提出する際は、出席議員の2分の1以上の賛成で自動失職させることができます。ただし彼女が市長選に再出馬する可能性は消えず、そうなると混乱はさらに続くことになります。市議選と市長選で計数千万円の公費支出も見込まれ、市民の反発が予想されます」(同)

 伊東市民は、ホントお気の毒である。

週刊新潮 2025年8月28日号掲載

ワイド特集「波乱万丈」より

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