松山英樹は黄シャツ、ウッズは赤シャツ、マスターズ初制覇のマキロイも実は…有名ゴルフ選手たちが愛する「幸運色とアイテム」
マキロイのマスターズ優勝に秘話
王者ウッズがラッキーカラーを信じ続けているように、世界の他のトッププレーヤーの間でも、ラッキーカラーやラッキーアイテムに思いを託した例は、案外、多く見られる。
たとえば、今年4月に悲願のマスターズ初制覇とキャリアグランドスラムを達成した北アイルランド出身の36歳、ローリー・マキロイ。「今年こそはマスターズで勝ちたい」という切なる思いをあるモノに託し、マスターズ・ウィークは毎日それを身に付けてマグノリアレーンをくぐったという秘話が、今ごろになって明らかになり、米欧メディアで紹介された。
2024年12月にニュージーランドを訪れたマキロイは、PGAツアーでもDPワールドツアーでも親しくしているツアー仲間でニュージーランド出身のライアン・フォックスとともに、同国の超名門コースであるタラ・イティ・ゴルフクラブでラウンドを楽しんだ。その際、一緒にプレーしたニュージーランドの元首相ジョン・キー氏からポウナムのペンダントを贈られたのだそうだ。
ニュージーランド政府観光局の公式HPによると、ポウナムは「ニュージーランドの南島にある河川の河床や岩石から採取されるグリーンストーン」「貴重なパワーを持つ石」と言い伝えられ、「マオリの人々の間では古くからポウナムにデザインを施し、シンボルをきざみ、聖なるタオンガ(宝物)として大切に身につけてきた」という。
マスターズ優勝後に本人から聞いたと
マキロイは、キー氏からプレゼントされたポウナムのペンダントを、今年のマスターズ・ウィークの際は毎日、身に付けてオーガスタ・ナショナルに向かい、そして悲願の初制覇を果たした。
この話は、マキロイ自身から明かされたわけではなく、前述の一緒にラウンドしたフォックスが8月5日、DPワールドツアーのリモート会見の際に初披露し、米欧メディアを驚かせた。
フォックスいわく、「僕がこの話をローリーから聞いたのは、彼がマスターズで優勝した後に初めて会ったときだった。ローリーは『このポウナムはきっと幸運の証だと思い、マスターズ・ウィークは毎日、身に付けてマグノリアレーンをくぐった』と言っていた」。
その話をフォックスがキー氏に伝えると、キー氏は、ポウナムのペンダントを首から下げたマキロイと一緒に乗用カートに乗って笑顔で写った記念写真を、すぐさまフォックスに送ってきたそうだ。
勝てそうで勝てないことを繰り返してきたマキロイは、きっと藁をもつかむ思いで、ポウナムの不思議なパワーに祈りを込めていたのだと思う。
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