松山英樹は黄シャツ、ウッズは赤シャツ、マスターズ初制覇のマキロイも実は…有名ゴルフ選手たちが愛する「幸運色とアイテム」
黄シャツに注目した米国アナウンサーたち
日本では「願掛け」「ゲン担ぎ」といった風習に倣ったり、ラッキーカラーやラッキーアイテムに願いを込めたりすることがある。そこで多くの日本人は、「欧米ではどうなのか?」という素朴な疑問を抱くのではないだろうか。
【写真】松山、ウッズ、マキロイ、シェフラー…色やアイテムに思いを託すゴルファーたち
女子ゴルフ今季最後のメジャー大会となった8月のAIG全英女子オープン最終日。この日を単独首位で迎えた山下美夢有が1番ティに登場すると、米国のTV中継のアナウンサーと解説者は、いきなりこんな会話を交わし始めた。
「ヤマシタはイエローのニットですね」
「ヒデキ・マツヤマがマスターズで優勝したときも、最終日はイエローのシャツでしたね」
「イエローはジャパンのラッキーカラーなのですかね」
松山英樹が2021年マスターズの最終日に着ていたシャツは、確かに黄色だった。松山は黄色を自身のラッキーカラー、勝負カラーとしており、日ごろから最終日は黄色いウエアを着用すると決めている。
山下の場合は、黄色がラッキーカラー、勝負カラーというわけではない様子で、全英女子オープン最終日はたまたま黄色を選んだだけだったのかもしれない。
だが、米国のTV中継の解説者らが、山下の黄色いニットに真っ先に着目し、「マツヤマのマスターズ制覇の日と同じ色だ」「日本のラッキーカラー?」といった会話を始めたことは、幸運をもたらす色やモノに思いを寄せるという考え方や風習が、欧米にもあることを物語っていた。
タイガー・ウッズの赤シャツはおなじみ
今さらながらに振り返れば、ラッキーカラーを信じる風習は、ゴルフ界では四半世紀以上も前から見られた。王者タイガー・ウッズが最終日に必ず身に付ける赤いシャツは「サンデーレッド」と呼ばれ、ウッズと同義語のように言われてきた。
勝敗が決まる最終日に、ウッズが赤いシャツを着る理由は、タイ出身の母親クルティダさんが「赤色は我が息子に力をもたらすパワーカラー」と信じていたからだと言われている。
ウッズ自身も赤色を自らのラッキーカラーと信じ、ジュニア時代も、カレッジ時代も、試合ではレッドシャツを着ていた。プロ転向後も最終日は必ずサンデー・レッドシャツに身を包み、メジャー15勝、通算82勝を挙げてきた。
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