「ミヤネ屋」が反転攻勢に転じたワケ 「ゴゴスマ」優位は変わらずも…“宮根隠し”が奏功か

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

宮根氏が引いたから?

 なぜ、「ミヤネ屋」の視聴率が復調したのか。最近の放送では宮根氏が以前より一歩引いているからではないか。2番目以降の特集ではMC役をほかのアナウンサーに譲り、自分はコメンテーター席に座ることもある。コメンテーターが発言する機会も以前より増えたようだ。

 宮根氏は近年、「嫌いなキャスターランキング」の上位組に定着してしまった。「ミヤネ屋」の最大の売り物は宮根氏にかわりないが、このところウィークポイントにもなっていた。だから宮根氏がやや後ろに下がったことにより、視聴率が復調したのではないか。

 宮根氏に一歩引かせるという演出は、番組側にとって苦渋の判断だったはず。だが、「ミヤネ屋」については複数のマスコミが「宮根氏降板」「番組終了」などと報じている。どちらも具体性のない話であるものの、番組側には危機感があっただろう。

 宮根氏は放送開始からしばらくは「好きなキャスター」の上位組だった。だが、アンチが徐々に増えていく。発端は宮根氏自身の私生活上の問題だった。2012年1月上旬、宮根氏には妻以外の女性との間に実子がいると週刊誌が報道した。事実だった。

 番組では政治家や芸能人のスキャンダルを非難するのだから、これは大きな痛手となった。宮根氏は謝罪に追い込まれた。同6日の放送で「一から頑張っていきたい」と頭を下げた。

 それにとどまらなかった。宮根氏は2024年にも批判を浴びる行為をした。同3月20日、大谷翔平選手(31)が出場したMLB開幕戦「ドジャース-パドレス」を取材するため、試合の行われた韓国に入ったのだが、ソウルの屋外喫煙禁止区域内で電子たばこを吸ってしまった。

 この件を韓国有力紙『朝鮮日報』がオンライン版で報じた。日本のマスコミも追従した。「ミヤネ屋」は著名人のモラル違反も批判するのだから、これも打撃だった。

「ミヤネ屋」は宮根氏のワンマンショーに近いから、同氏への批判が高まると、番組の支持に影響する。視聴率が落ちてしまったのは無理からぬ話だった。

「ミヤネ屋」には、ほかにも反感を買っている出演者がいた。コメンテーターの高岡達之・読売テレビ特別解説委員(61)である。2022年には週刊誌による「嫌いなコメンテーターランキング」で1位になってしまった。

次ページ:「ゴゴスマ」は我が道

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。