「田園調布の自宅は土地だけで7億円」 長嶋茂雄さんが家族に遺したあまりに莫大な財産 「家にいるより病院の方が楽だと言っていた」
「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さん(享年89)が亡くなってから約2カ月。きょう東京ドームで行われる巨人阪神戦は「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」として開催される。イースタンリーグの西武戦も同様だ。監督、コーチ、選手は、背番号3のユニフォームを着用して試合に臨むという。
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野球界では英雄として思慕と敬愛を集め、輝かしい生涯を送ったかに見えたミスターだが、入院生活が続いていた晩年は「家にいるより病院の方が楽だ」と弱音を吐くこともあった。
「妻の亜希子さんが生きていればまた別だったのかもしれませんが、長嶋さんの子供たちはバラバラで、病院に通っていたのも次女の三奈さんだけでした。一茂さんはミスターのグッズ売却騒動などで三奈さんと関係が悪化していたこともあり、病院に来ることはほとんどなかったようです」(長嶋さんと親交のあった巨人軍関係者)
とはいえ、20億円をゆうに超える莫大(ばくだい)な資産を遺していたというから、わが子を思う気持ちは大きかったに違いない(以下、「週刊新潮」2025年6月19日号をもとに加筆・修正しました。日付や年齢、肩書などは当時のまま)。
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「1坪あたりざっと400万円」
ミスターが半世紀以上にわたって住み続けた大田区田園調布の豪邸。地元の不動産関係者によれば、
「590平方メートルほどの土地に、2階建て地下1階、延べ床面積およそ330平方メートルの家屋が立っています。建物は現役時代の1971年に新築され、およそ12年後に増築されている。土地・建物ともに所有者は長嶋さん名義です」
とのことで、資産価値については、
「現地の地価は田園調布駅から離れるにつれ下がっていきますが、道路が放射状に広がっている街並みの中はそもそも高価。長嶋さんのご自宅の辺りは1坪あたり、ざっと400万円程度になるのではないでしょうか」(同)
すなわち、土地だけで7億円以上となる計算である。
約4億円の土地も
また、この自宅から至近距離の場所には、2階建て126平方メートルの家屋が、約320平方メートルの土地に立っている。所有者はいずれもミスターの個人事務所である「オフィスエヌ」。80年に設立された同社は、かつて亜希子夫人が代表を務めており、2007年に夫人が亡くなった後は三奈さんが継いでいる。当該の一軒家は現在、貸し出されており、先の相場を当てはめると地価は、約3億9000万円と算出される。
大田区内には、他にもオフィスエヌが所有する不動産がある。東急池上線の石川台駅に近く、田園調布からは環状8号線を挟んで東側に広がる石川町に、2階建てのテラスハウスが立っている。
「土地は317平方メートル、建物の延べ床はおよそ350平方メートルで、総戸数は4戸。間取りは2LDKのファミリータイプで、家賃は20万円強といったところでしょう」(近隣の不動産関係者)
亜希子夫人が生前、不動産に関心を寄せていたこともあり、オフィスエヌはこの土地を88年に購入。ほどなく建物も完成した。
田園調布に比べれば、こちらの坪単価は下がるものの、やはり城南地区の高級住宅街に位置しており、土地だけで3億円は下らないという。
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