「田園調布の自宅は土地だけで7億円」 長嶋茂雄さんが家族に遺したあまりに莫大な財産 「家にいるより病院の方が楽だと言っていた」

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家族と住んだ7LDKの大豪邸

 さかのぼれば、ミスターが現在の住まいへ転居する以前に家族と住んでいたのが、世田谷区上北沢に立つ一軒家であった。

「長嶋さんはこの土地を60年に購入し、2年後に新居を完成させました。亜希子夫人とは65年1月に結婚しており、新婚時代を過ごした家でもある。長男の一茂さんも、幼い頃はここで暮らしていました」

 とは、ベテランジャーナリストである。

「間取りは7LDKの大豪邸で、庭にはサンドバッグがぶら下がっていた。現役時代の長嶋さんは、そこへ嫌いな人の顔写真を貼って、スランプなどで気分が晴れない時は、その写真めがけて一心不乱にスイングを繰り返していたといいます」

 V9時代のチームメイト・柴田勲氏も、こう振り返る。

「私も若い頃、上北沢に2~3回お邪魔しました。庭にはネットが張ってあって、そこで長嶋さんの素振りの練習を見させてもらったものです」

 その邸宅も01年には取り壊され、現在は延べ床およそ400平方メートルの2階建て8戸入りマンションに様変わりした。土地の所有者はミスターのままだが、建物はオフィスエヌ名義だ。

箱根・仙石原には別荘も

 オフィスエヌは他にも不動産を所有しており、

「JR恵比寿駅と目黒駅の中間に位置する閑静な住宅街に、マンションを一部屋所有しています。広さは約96平方メートルで、以前はおもに亜希子夫人が使っていました」(長嶋家を知る関係者)

 こちらは実勢価格で1億3000万円ほどになるとみられる。さらに、

「箱根の仙石原には別荘があります。土地は1700平方メートル余りで、82年に建てられた上物は210平方メートルほどある。坪単価はおよそ20万円だから、土地は約1億円になります」(同)

 というのだ。計算してみると、長嶋家の資産管理会社でもあるオフィスエヌと、ミスター自身の所有物件を合わせれば、土地だけでゆうに20億円を超える資産を抱えていることになる。

 長嶋さんが遺したのは、輝かしい記録だけではなかった。来たる11月には東京ドームでお別れの会が開かれるというから、家族に対してのみならず野球界にも大きな財産を築いたミスターに祈りを捧げようと、ファンたちが押し寄せることだろう。

デイリー新潮編集部

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