夏の甲子園、スタンドからはメガホンやゴミが投げ込まれ、校歌斉唱中に「帰れコール」 爆破予告まで来た“前代未聞の大騒動”

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 スタンドから怒号とともに大量のメガホンがグラウンドに投げ込まれ、勝利校の校歌が“帰れコール”でかき消される。長い歴史を持つ甲子園大会の中でも前代未聞の大騒動になったのが、1992年の星稜・松井秀喜の5打席連続敬遠事件である。【久保田龍雄/ライター】

 同年夏、超高校級のスラッガー、“ゴジラ”松井を擁し、北国勢初の日本一を狙った星稜は、2回戦で明徳義塾と対戦した。

 49番くじを引き、2回戦の星稜戦が初戦となる明徳・馬淵史郎監督は、星稜が1回戦で長岡向陵に11対0と完勝した時点で、「高知を代表して来ている。...

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