“絶不調”で1年目終えた「佐々木麟太郎」に立ちはだかる高いカベ 「体重が重い選手はドラフトで敬遠されがち」

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 大谷翔平(31)の母校、岩手県・花巻東高校から米国の名門スタンフォード大学に進学した佐々木麟太郎(20)。大学リーグのシーズンが開幕した2月当初こそ本塁打を連発するなど日本でも話題になったが、今は不振にあえいでいる。

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「期待されたほど輝きを放てていない」

 麟太郎は、かの地でも“大谷の後輩で、大谷より本塁打を放ったスラッガー”として注目され、開幕前に「ベースボール・アメリカ」誌が発表した“全米野球部新入生ランキング”では1位に輝いた。

 同大はここ2年、下位に低迷している。とはいえ、1年生ながら3番に固定されたことから、監督の期待の高さもうかがえた。

 そのリーグも5月で閉幕。全52試合を通じての打棒はどうだったのか。

 打率は2割6分9厘。リーグ16校中13位に終わった同大のチーム打率をも下回った。本塁打は7本。10本塁打以上放ったチームメイトが2人いたことを考えると、物足りない数字というほかない。

 現地メディア「カレッジスポーツネットワーク」も、

〈期待されたほど攻撃面で輝きを放てていない〉(4 月17日付)

 手厳しいのである。

「所属リーグは強豪校が多く、毎年ドラフトで上位指名される投手が5~6人出ます。彼らは短時間でメジャーに上がれるレベルなので、佐々木は全然打てません。下位校の低レベルの投手は打てるのですが」

 と、メジャー研究家の友成那智氏も辛辣だ。

 6月14日から始まった大学混成チームで構成されるサマーリーグでは、不振に一段と拍車がかかった。

「MLBのスカウトがこぞって視察に訪れる最高峰のサマーリーグに参戦したのですが、10試合に出場して、打率1割7厘。ヒットはわずか3本と惨憺(さんたん)たる有り様でした」

 7月4日にはリーグ離脱を余儀なくされてしまった。

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