「今年衆院選なら勢力を伸ばす政党は2つ」ポスト石破の新首相はそれでも解散に打って出られるか
今年か来年の早い段階の解散は
もう1つポイントになるのは、今年か来年の早い段階で新首相が解散に打って出るかという点だ。
「興味深い調査がありまして、“今年か来年の早い時期に解散総選挙をすると国民民主と参政党の勢力が拡大する”という内容です。両党は今の勢いをある程度持続できるということなのかもしれません。去年の都知事選で石丸伸二氏が2位となり、“石丸新党”は政界の台風の目となるといった報じられ方が少なからずありましたが、1年足らずで失速しました。参政党も時間の経過とともに勢いを失うのではないかとの見方もありますが、来たる衆院選で全選挙区に候補者を擁立できるほど準備が整っているとも聞きました。新首相が解散を躊躇するとしたらこういった点になるかもしれません」(同)
一方で、情勢調査の結果が悪くないなら解散をためらうべきではないとの見方も当然あるようだ。
非自民のくくりで
「国民民主と参政党が躍進するにしても野党間で票を食い合うことにもつながるのであれば、小選挙区だと致命的ですから、自民を中心とする与党の勝利が現実味を帯びてきます。非自民というくくりで集まりたいところだけれど選挙協力は中途半端という状況を狙うなら“なるべく早く”解散するのが得策ということになりますね」(同)
衆参で与党は過半数割れしているのが現状で、仮に衆院で過半数を奪還したところで「ねじれ」は6年続くのではとの指摘もあるが……。
「確かに参院は3年ごとに半数が改選されるので劣勢を挽回するのに6年かかるという言い方はあります。が、衆院で勝てれば参院は寝返る勢力もいて選挙を経ることなく過半数やそれ以上に勢力を拡大することも可能だとの見方もあります。現状は与党にとって絶望的な状況のように映りますが、展開次第ではわかりませんよ」(同)
一気に挽回も可能で、野党もうかうかできないということのようだが、いずれにせよ新首相の最初の大仕事になりそうだ。
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