女子ゴルフ「日本の黄金時代が始まった」と米メディア 全英女子OPトップ5に3名、世界ランキングトップ15に3名…宮里藍に続く1位奪取に期待

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ネリー・コルダに代わる1位はタイの22歳

 そんなふうに日本勢の台頭が目覚ましい昨今だが、全英女子オープン終了後には、ロレックス・ランキングの1位と2位が入れ替わったことが、ビッグニュースとして報じられた。

 これまでランキング1位の王座に君臨していたのは、米国出身の27歳、ネリー・コルダだった。コルダは2024年3月25日以来、71週連続で女王の座を維持してきた。

 昨季は年間7勝と絶好調で、彼女の王座は揺るぎないものと思われていたが、今季は勝利が1つもない。その一方で予選落ちも1度もなく、メジャー大会の全米女子オープンでは2位タイに食い込む健闘もあった。

 しかし、世界ナンバー1であり続けるためには、それでは不足ということなのだろう。起死回生が期待された全英女子オープンで36位タイに甘んじた結果、ついに王座から滑り落ちた。

 コルダと入れ替わってロレックス・ランキング1位に浮上したのは、タイ出身の22歳、ジーノ・ティティクルだ。女王の座に就いたのは、今回が2度目だ。

好成績を積み上げることの大切さ

 ティティクルのことを簡単に紹介すると、彼女は2017年に14歳でLET(欧州女子ツアー)のレディース・ユーロピアン・タイランド選手権を制したことで、プロ大会勝利の史上最年少記録を打ち立て、世界を驚かせた。2018年にはアジア・パシフィック女子アマチュア選手権で勝利し、世界女子アマチュアランキング1位に上り詰めた。

 2020年にプロ転向。欧州女子ツアーのLETを経て、2022年から米LPGAに参戦。3月に初優勝、9月に2勝目を挙げ、瞬く間にロレックス・ランキング1位になった。だが、わずか2週間で王座から陥落した。

 2023年の優勝はなかったが、「トップ10マシーン」と呼ばれた。昨年は年間2勝。そして、米LPGAの登録名を本名の「アタヤ」から「ジーノ」に変えた。理由は「ジーノの方がみんなに覚えてもらえると思ったから。ジーノは私のニックネーム。タイでは、みんなニックネームを持っている」のだそうだ。

 今年は5月に1勝を挙げ、これまでに通算5勝を誇っているが、メジャー優勝は1度もない。だが、上位入りをたくさん重ねて、「メジャー・タイトル無き、世界ナンバー1」に2度も輝いた彼女の歩みは、すべてのゴルファーに対して、好成績を積み上げることの大切さを呼びかける激励メッセージになる。

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