ビシエド&フォードがDeNAに入団 過去の“出戻り外国人”はどのぐらい活躍できたのか? 編成担当者は「日本に骨を埋める覚悟で来る選手はまずいない」と厳しい評価

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今後のプレーぶりに注目

 “出戻り外国人選手”が苦戦している理由について、ある球団の編成担当者はこのように話している。

「日本で活躍する外国人選手の多くは、メジャーでの実績が抜群という選手よりも、マイナーでくすぶっていて日本で何とか一旗揚げたいという選手の方が多いです。これまでもNPBでブレイクして、メジャーに戻って活躍している選手は少なくありません。ただ、一度NPBを離れて外国でプレーして、再び戻ってくる選手は実績があっても、『何としてでも成功したい』といった意欲はどうしてもなくなっていますよね。日本に骨を埋める覚悟で来るような選手はまずいません。それに年齢的な衰えもあります。過去に実績のある選手でも、同じような活躍はやはり難しいと思いますね」

 フォードは7月21日の中日戦で3安打、ビシエドは8月2日の巨人戦では2本のツーベースを放ち、存在感を示したが、トータルで見るとそこまで強いインパクトを残すことはできていない。

 DeNAは、主砲の牧秀悟が上半身のコンディション不良で8月1日に登録抹消となり、2人にかかる期待が大きくなっている。そんな中で、ここから調子を上げることができるのか。今後のプレーぶりに注目だ。

西尾典文(にしお・のりふみ)
野球ライター。愛知県出身。1979年生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行う。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

デイリー新潮編集部

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