「女性の下腹部にドナルドの署名が…」 少女人身売買に絡む“疑惑”でトランプ大統領が大ピンチ

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女性の下腹部に「ドナルド」の署名が

 支持者の疑念をさらに深めたのが、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによる報道だった。

「同紙は7月17日、大統領がエプスタインの50歳の誕生日に贈った手紙の内容を報じました。そこには、何も着ていない女性の下腹部に“ドナルド”の署名が入ったイラストが描かれ、〈毎日が素晴らしい秘密でありますように〉とのメッセージが添えられていたといいます」(全国紙外信部デスク)

 この報道に対し、トランプ氏は虚偽の記事で名誉を傷つけられたとして100億ドル(約1兆5000億円)の損害賠償を求めて提訴したが、

「最新の世論調査で、米国民の約7割が“政権は情報を隠蔽(いんぺい)している”と回答しています。トランプ氏はエプスタインとの関係を否定していますが、一緒に写った写真が出回るなど、交流自体はあったと考える米国民は多い。また政権発足直後の今年2月、パム・ボンディ司法長官がFOXニュースのインタビューに“(顧客リストは)私の机の上にある”と述べるなど、“大統領の言葉は信用できない”といった声が支持者からも上がり始めています」(前出の山田氏)

共和党は“40議席を失う”可能性

 一方のトランプ氏は「もはや彼ら(MAGA)の支持は望んでいない」とSNSに書き込み、強気の姿勢を崩していない。

 そんな中、第1次政権で首席戦略官を務めたスティーブ・バノン氏(71)が、「(疑惑の影響で)MAGAの10%を失う」と発言。さらに来年の中間選挙で、共和党は「下院で40議席を失うだろう」と警告し、波紋を呼んでいる。

「共和党支持者のうち、MAGAを自称している人は約5割とされ、無党派層に限れば支持率はすでに3割を切っています。このまま疑惑の払拭がかなわなければ、今後も支持率は下がり続け、トランプ氏がいよいよ窮地に陥る可能性も指摘されています」(三牧氏)

「陰謀論」を追い風に大統領に上り詰めた男が、陰謀論でつまずく。関税交渉が急きょ、まとまった裏には、こんな笑えない話があったのだ。

週刊新潮 2025年8月7日号掲載

ワイド特集「灼熱の太陽」より

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