【実録・コンサルブラック時代】コンサル社員が派遣先企業で“スタバ禁止”を言い渡された「深い理由」とは

国内 社会

  • ブックマーク

「お前らのせいでうちの家庭は崩壊だ」

「僕らが入ることで経営陣のクビが飛んだり、さらにそこから社員を切るという話になったりもする。人員構成などを見ながら“この年代の人を残して、その他の人たちは丸ごと切ってください”などと提案するわけです」(松本氏)

 こうしたプロジェクトに参加した際、従業員から“お前らのせいでうちの家庭は崩壊だ”と恨み言を漏らされることも多いという。

「そう言われても“申し訳ありません”としか言えませんよ。ただ、『あの企業をこうやって再建した』と言えるアピールしやすいプロジェクトではあるので、やりたがるコンサルタントは多い。どこからどう金を引っ張るとか、どれだけ支出を絞るのかとか、ファイナンスの経験を積むことができるところも魅力です」(同)

 ***

〈【かつては「残業青天井」だったコンサル業界 行き過ぎた「ホワイト化」とAI全盛期で激変する業界の未来を占う】では、離職率が20%と言われたアクセンチュアをはじめ、大手コンサルファームで進んだホワイト化の“功罪”について。そしてAIの台頭で今後激変が予想される業界の未来について、有名コンサルファーム元社員や、「元官僚芸人まつもと」氏をはじめ、コンサルで働く当事者たちへの徹底取材をもとに、5000字にわたって詳報している〉

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。