「許せないのは部下のせいにし始めたこと」「年内は居座ることに…」続投表明した田久保伊東市長の“虚言ループ”に翻弄される職員&議員たちの絶望
「政治家である前に人間としておかしい」
そもそもの発端は、田久保氏が市の広報誌「広報伊東」に「東洋大学卒」と載せていたことだった。のちに本当は除籍で卒業していなかったことが判明したわけだが、田久保氏は29日の定例会見で、
「広報伊東の作成にあたりましては 、 その権限は事務の所管は私ではなく、行政の方で制作しています」
「今後は経歴学歴を確認する場合、卒業証書や卒業アルバムといったものではなく、最初から卒業証明書を提示するというふうに、行政手続きをしっかり改善するということが非常に大切だと思っています」
と人に責任をなすりつけるような発言をしたのである。
「担当した職員は勝手に載せたわけではなく、本人に確認し、しかも修正まで加えているのです。ただでさえ職員たちは鳴り止まない抗議電話に疲弊しています。自分のせいで溺れている人間をさらに蹴っ飛ばすような行為であり、政治家である前に人間として問題がある」(青木氏)
青木氏は、本来あるはずのない「卒業証書」を目撃した一人である。田久保氏はこの問題が発覚すると、まずは“ニセ卒業証書”を青木氏と中島弘道議長に“チラ見”して乗り切ろうした。その後、ウソがバレて、改めてニセ証書を百条委に提出するよう求められたが拒否。今も「まだ自分では本物だと信じています」などと訳のわからないことを言いながら、弁護士事務所の金庫に封印している。
どの程度のチラ見だったのか。
「最初は一秒くらい。開いてすぐに閉じてしまったので、議長が『いやいやいや』と言ったら、また開いたのですがまた2~3秒で閉じてしまった」(同)
告発までは必ずやる
ただ、おかしいなとは思ったという。
「紙は古ぼけていたから、一見本物っぽくは見えるんですよ。けれど、書式に違和感があった。普通は『卒業証書』という題名、『氏名』、そしてなになにを修了したと証するといった『本文』の順のはずですが、本文の中に不自然なかたちで氏名が入っていたのです。あとで本物も見たらやっぱり本文に氏名など入っていなかったし、デザインも全く違った。その後、議会には彼女の同級生を名乗る匿名の人物から『パロディで作ったもの』という投書がありましたが、私はその情報が真相だと確信しています」(同)
議員たちは不信任決議に進む決意を固めつつあるという。
「議員19人中10人は覚悟を決めていて、まだ6人がはっきりしていませんが、市長派は一人しかいないので最終的には決議できると考えております。決議されたら彼女は議会の解散に踏み切るのでしょうが、こうなったら仕方ありません。無駄な税金が3000万円もかかってしまいますがね」(同)
だが、まずは今継続している百条委員会を終わらせてからという順序になり、決議までは時間を要するという。
「百条委は必ず告発までやります。それが終わるのがおそらく9月半ば。そこから不信任、解散、50日以内に選挙といった流れですから、結局、年内くらいまで彼女は延命できることになってしまいます」(同)
しかし、なぜ田久保氏は悪あがきをするのだろうか。
「推測になりますが、市長の座を降りた瞬間に警察に捕まることを恐れているのではないでしょうか。常識では計り知れない人なので何を考えているのか、もはや謎です」(同)





