約3時間の「国宝」が大ヒットした理由とは？ “意外な関係者”も絶賛した歌舞伎界のリアル
普段は映画を見ない層にも伝播
過去5年間に公開されたアニメを除く実写の邦画で「国宝」の興行収入を上回るのは、昨年の「キングダム 大将軍の帰還」と一昨年の「ゴジラ－1.0」の2作品のみ。前者が約80億円で、後者が約76億円を記録した。
この点、映画評論家の北川れい子氏に聞くと、
「『キングダム』と『ゴジラ』はいずれもシリーズ物で、固定ファンを中心にヒットしました。翻って『国宝』は広く老若男女が対象で、普段は映画を見ない層を含む多方面に高い評判が伝播し続けています。私も地方の友人から“『国宝』を見に久しぶりに映画館に行った”という連絡を受けました。興行収入はまだまだ伸びるでしょう」
前出2作品の記録を塗り替える可能性も、十分に考えられるというのである。
