夏の高校野球、“猛暑対策”に監督やコーチは…「クーリングタイムはいらない」と否定的な意見 “過密日程”の是正を求める声も
国民の注目度が高い高校野球だからこそ
甲子園出場経験もある関東地区の監督はこう話す。
「以前よりも多少余裕を持った日程を組むようにはなっていますが、最近はゲリラ豪雨なども頻繁にあって、突然、試合が中止になることが多いですね。そうなると、地方大会の終盤は、どうしても日程が厳しくなります。もちろん、それに合わせて準備はしますが、チームによっては、かなり準備することが難しい。また、夏の大会が終われば、すぐに秋の地方大会がスタートします。もう少し春と秋の両大会も含めて、日程を見直す方が、選手の故障予防に繋がると思います」
地域によっては春季大会が6月まで行われており、そこから1カ月もしない間に、夏の地方大会が始まるところがある。
これに加えて、夏の地方大会で最も遅い地域は7月29日が決勝で、夏の甲子園は8月5日が開幕となっており、その間はわずか1週間しかない。これらの日程面も見直す必要がありそうだ。
100年を超える伝統があり、国民の注目度が高い高校野球だからこそ、あらゆる声に耳を傾けて、さらに改善するような取り組みが多く実施されることを望みたい。
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