「蓮舫氏で票の底上げ」が大誤算! 立憲民主党が“勝てなかった”根本的理由

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「蓮舫氏の“割込み出馬”がなければ…」

 比例においても、執行部の誤算が明らかになった。

「野田代表は蓮舫氏が立民票の底上げに寄与するとみて、反対論を抑えて擁立に踏み切りました。彼女は予想通り立民では比例トップでしたが、得票はおよそ33万票にとどまりました」

 蓮舫氏は令和4年に行われた前回参院選に東京選挙区から出馬し、およそ67万票を獲得。その参議院を辞して臨んだ昨夏の都知事選挙では128万票あまりを得ていた。実績を鑑みれば「選挙制度の違いはあっても物足りないのは事実」(立民幹部)との声もうなずける。

 再び増田氏が指摘する。

「比例の獲得票は、野党1位が約762万票の国民民主党で、2位が約742万票の参政党、立憲民主党は約739万票で野党3位に終わりました。蓮舫氏には、さほどの集票効果はなかったと言わざるを得ません」

 加えて、支援団体が懸念していた事態も現実に。

「自治労、情報労連、日教組、JP労組、私鉄総連などのうち、現職だった私鉄総連の組織内候補が落選。蓮舫氏の“割込み出馬”がなければ結果は違っていたはず」

“政権選択選挙”という大一番で、なにやってんだか。

週刊新潮 2025年7月31日号掲載

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