さや氏は「核武装」肯定、トンデモ憲法案にオーガニック路線も… 「参政党」を理解できない人が見落としている“熱狂の本質”

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党内で“炎上マーケティング”の議論を

 このキャッチフレーズが打ち出されるまでに、さまざまな段階を踏んでいると明かすのは参政党関係者。

「まず『政治はロックだ!』というフレーズの、次いで『愛と政治』というフレーズのポスターを作りました。これがネットで注目されて、党内でも選挙に向けて“炎上マーケティング”の是非についての議論が行われるようになったのです」

 特にこの党の特色がよく出ているものがある。

「『次は私たちの番だ』として、特攻隊員のイラストをあしらったポスターです。これは自民党旧安倍派の支持層など特に保守的な人たちの心に刺さるものだった。その後、“日本人ファースト”という言葉で表現するようになったことで、自分たちがかねて主張していた反グローバリズムが大衆に伝わりやすくなりました」(同)

 こうした「復古調」のイメージ戦略は、ある種の人のアレルギー反応を招くことになるのだが、それはとっくに織り込み済み。さや氏の発言が選挙期間中に物議を醸した「核武装論」や、反対勢力の「非国民」呼ばわりも同様だろう。もとから支持者になるはずもない左翼陣営を敵に回すことで推進力は増すばかり。むしろ反発をエネルギーに変えてしまったことは結果が示している。

 もっとも、この選挙結果はあくまでもスタートに過ぎない。11議席以上を確保したことで、予算なしの法案を提出できるようになった参政党。今後、どのような展開が予想されるのか。7月24日発売の「週刊新潮」で詳報する。

週刊新潮 2025年7月31日号掲載

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