日本酒を造りたくても造れない…新規免許「70年ナシ」のなぜ 規制を逆手にとった新ブームとは

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 日本酒業界では、約70年間ものあいだ、国内向け製造の新規免許がいっさい認められていない。この「岩盤規制」とも呼ばれる厳格な掟には変化の兆しが表れているが、こうした障壁を逆手にとったユニークな試みも現れて――。新潟大学経済科学部教授で、日本酒学センター長の岸保行氏が解説する。

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 日本酒の国内消費量は1973年の約170万キロリットルがピークで、今はその4分の1の約40万キロリットルにまで減少している。

「高齢化が進み、これまで日本酒を好んで飲んでいた世代がいなくなってしまったのに加え、1970年代から比べるとアルコールの種類が多様化した影響も考えられます」
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