「連ドラ」よりも期待大…フジテレビ復活のカギを握る「注目映画」とは 原作が「このミス」1位の話題作も

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ヒットが見込める映画が続く

 これまで、フジの製作で公開された映画は、人気コミックを実写化した山崎賢人(30)主演の「アンダーニンジャ」(1月24日)。原案がフランス映画のファンタジックラブストーリーで、中島健人(31)主演の「知らないカノジョ」(2月28日)。さらにコミック原作で、昨年はドラマ版も放送された向井理(43)主演の「パリピ孔明 THE MOVIE」(4月25日)。漫画家・東村アキコさんの自伝漫画を実写化し、不倫疑惑を報じられた渦中の永野芽郁(25)主演の「かくかくしかじか」(5月16日)の4本だった。

「今年の1月中旬から一連の問題を受け、フジは企業CMがほぼ皆無になり、当初は公共広告機構のCMで乗り切っていました。同じCMばかり流れるのはよくないと思ったのか、徐々に放送予定の番組や、出資する映画の宣伝を流す時間が増えたこともあり、公開済みの4本はかなりの時間、宣伝することができました」(フジ関係者)

 その結果、4本の中では、アクションシーンが多かった『アンダーニンジャ』が興行収入15.6億円でヒット作の基準となる10億円を突破。『かくかくしかじか』は公開当初こそ数字を伸ばしたが徐々に失速し、9億円ほどとなった。

「『知らないカノジョ』は中島さんに交際報道があった影響か、6億円ほどに。『パリピ孔明』はドラマ版よりキャストがかなり豪華になったものの、もともと、ドラマ全10話の平均世帯視聴率が4.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。劇場版もあまり期待はされていませんでしたが、3億円ほどと、コケてしまいました」(映画業界関係者)

 今月7日、女優の福本莉子(24)とダンス&ボーカルグループ・FANTASTICSの八木勇征(28)ダブル主演の映画「隣のステラ」(8月22日公開)の完成報告イベントが都内で行われた。同作は餡蜜氏による人気コミックを実写映画化したラブストーリー。若手俳優としてスターへの道を歩み始めた青年(八木)と幼なじみの少女(福本)が織りなす、もどかしくも真っ直ぐな恋の行方を描く。

「八木さんの本業は音楽ですが、俳優としても目覚ましい活躍。BL作品を実写化したMBSのドラマ『美しい彼』が当たり、映画化されました。福本さんはまだ代表作と呼べる作品はありませんが、作品ごとに着実に爪痕を残しながらステップアップ。映画の公開時期は夏休みシーズンの後半ですが、若い女性を中心に集客が期待できるので、興収10億突破はクリアできそうです」(同前)

 続いて公開されるのは、東野圭吾氏の長編推理小説を映画化した「ブラック・ショーマン」(9月12日公開)。俳優で歌手の福山雅治(56)が主演。有村架純(32)とタッグを組み、福山演じる超一流マジシャンが殺人事件の謎に挑む姿を描く。

「福山さんは結婚で一時期人気が失速しましたが、すっかり復調。主演を務める東野さん原作の『ガリレオ』シリーズ最新作の劇場版『沈黙のパレード』(22年公開)は興収30億のヒット作となりました。このところの作品では番宣にも積極的に協力。興収20億突破はカタいのでは」(映画担当記者)

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