瀕死のフジが「午後の情報番組」に参戦 青木源太アナ「とれたてっ!」は「ミヤネ屋」「ゴゴスマ」に勝てるのか

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 フジテレビが10月から平日午後のワイド枠に参戦する。日本テレビの「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ制作・13:55~15:50)、TBSの「ゴゴスマ―GO GO!Smile!―」(CBCテレビ制作・13:55~15:49)がしのぎを削る激戦区にあえて挑むわけとは。

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 フジの平日午後といえば、現在は13時50分から2時間続けてドラマの再放送をしている枠だ。デイリー新潮は6月24日配信の「フジテレビ、遂に午後の再放送ドラマ枠もテレ東に敗北 『医龍』でさえ“視聴者にハマらない理由”」で、この時間帯の視聴率がとれていないことを報じた。その2時間のうち後半の1時間を「旬感LIVE とれたてっ!」(関西テレビ制作)にするというのだ。民放プロデューサーは言う。

「フジの再放送ドラマ枠の個人視聴率は1%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)で、ひどい時には0コンマ……。再放送なので制作費はかからないものの、視聴率によってCM単価が決まるスポット枠なだけに、全く商売になっていません。かといって、今のフジには新番組の生ワイドを制作するお金も人員もない。そこで、大阪制作の『ミヤネ屋』、名古屋制作の『ゴゴスマ』同様、大阪の関西テレビ(カンテレ)で放送中の『とれたてっ!』の逆ネットなら、ほとんどお金をかけずに放送できると考えたのでしょう」

「とれたてっ!」は2023年10月にスタート。司会は元日テレの青木源太アナ(42)だ。彼は06年に日テレに入社、同期には桝太一アナらがいた。関東ローカルの「PON!」や「バゲット」など情報番組のMCを務め、全国放送の人気番組「火曜サプライズ」にも出演。17年にはオリコンの「好きな男性アナウンサーランキング」で3位にランクインしている。だが、20年9月末をもって退社し、フリーに。

「青木アナは日テレの人気アナでしたから、『ミヤネ屋』の宮根誠司アナ(62)や『ゴゴスマ』の石井亮次アナ(48)とも戦えると踏んでいるのでしょう」

生ワイドのイメージがない

「とれたてっ!」の曜日レギュラーには、リンゴ(ハイヒール)、吉田敬(ブラックマヨネーズ)、黒田有(メッセンジャー)、小薮千豊と、大阪制作の番組らしく上方のお笑い芸人を取りそろえている。このあたりが関東で馴染むかどうか……。

「実は結論は出ています。『とれたてっ!』は不定期ですが、何度か関東でも放送したことがあるんです。最初に放送したのは昨年2月12日で、世帯視聴率は1・7%でした。突然の放送でしたから無理もないですが、惨敗と言っていい結果でした」

 レギュラー放送となれば、視聴率が伸びる可能性だってあるのではないか。

「先行する『ミヤネ屋』『ゴゴスマ』には敵わないと思います。『とれたてっ!』の視聴率は、世帯2%、個人1%がとれれば上出来かもしれません」

 それではドラマの再放送と大して変わらないが、なぜこのような編成に?

「フジに午後ワイドのイメージがないからです。高橋克実&安藤優子の異色コンビでそこそこ話題を呼んだ『直撃LIVE グッディ!』は、2015年にスタートして世帯4~5%はとっていたものの『ミヤネ屋』『ゴゴスマ』の相手にはならず、20年に打ち切られました。その後、『バイキングMORE』を経て22年にスタートした『ポップUP!』は、わずか9カ月で終了しています。フジの午後ワイドの成功例を振り返ると、1968年から20年間にわたって放送された『3時のあなた』にまで遡らなければならないほどです」

 およそ40年前の話である。どうしてそんなことになったのだろう。

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