瀕死のフジが「午後の情報番組」に参戦 青木源太アナ「とれたてっ!」は「ミヤネ屋」「ゴゴスマ」に勝てるのか
再放送もライバル
「フジは、いざという時の取材力やノウハウに欠けるようになりました。コロナ禍、能登半島地震、旧統一教会問題、国政選挙等の大きなトピックスで機動力がなくなり、信頼性に欠けています」
本社がレインボーブリッジを渡ったお台場にあって不便だからだろうか。
「その影響もないとは言い切れませんが、フジの社屋が河田町(新宿区)から台場(港区)に移ったのは1997年です。それ以前の80年代、フジは“楽しくなければテレビじゃない”をスローガンとして視聴率三冠王になりましたが、その間にバラエティ偏重のテレビ局になりましたからね」
今のフジ問題に通じる話ではある。
「さらに、生ワイドの視聴者は意外にも保守的で、偉そうなMCが好きなんです。宮根アナや石井アナに比べると、青木アナはまだまだひよっこの感があります。さらに『ミヤネ屋』『ゴゴスマ』以外のウラ番組も強敵です」
生ワイド以外となると、テレビ朝日の「科捜研の女」や「相棒」の再放送、テレビ東京の「午後のロードショー」という映画枠である。
「例えば、7月14日の同時間帯の視聴率を見ると、日テレが5・4%、TBSが4・9%、テレ朝が2・9%、テレ東が2・5%に対して、フジは1・4%と相変わらずの最下位です。テレ朝とテレ東を上回るために『とれたてっ!』は3%以上をとらなければなりませんが、それは至難の業でしょう」
前途は多難のようである。
「とはいえ、今以上に数字が落ちる心配はないとも言えます。問題山積で疲弊しているフジにとって、新たな展開ができるのは決して悪いことではないはずです」