“ジュニアでも全日本に縁がなかった”津雲博子が「世界一のリベロ」と呼ばれた理由 「言葉では説明できない感覚が体の中に」(小林信也)
バレーボール界で「守備専門のリベロ」というポジションが考案されたのは1990年代の後半。96年から試験採用され、97年11月のワールドグランドチャンピオンズカップ(WGC)でも採用が決まった。
日本代表監督を務める葛和伸元は「誰を抜てきするか」人選に悩んだ。国内リーグを控えている時期でもあり、他チームに無理は言えない。葛和は元々自分が所属しているNECの選手から選ぶしかないと決め、後輩監督の吉川正博に相談した。吉川は推薦する候補を絞り込んで葛和の来訪を待った。...