「ワンカットで目に涙を溜めた」…死去から14年、無頼派俳優の元祖「原田芳雄」が見せた“生々しい存在感”

エンタメ

  • ブックマーク

大好きな鉄道を語る意外な姿も

 男性俳優を「イケメン」「イケオジ」と呼ぶことはいまや一般的だが、老若男女誰からも「いい男」と称される俳優はどれほどいるのか。銀幕にはかつて、圧倒的な存在感と演技力、えもいわれぬオーラで観客に衝撃を与える俳優が多くいた。そんな俳優のひとり、原田芳雄が世を去ったのは2011年7月19日のことである。

 1962年、俳優座養成所に14期生として入所したが、留年して15期生に。野性的で無骨なイメージは、60年代後半にドラマと映画でデビューした後に備えたものだ。...

つづきを読む