エンゲル係数は43年ぶりの高水準で「世帯年収1000万円超」でも“生活が苦しい”…参院選を左右する「日本が先進国ではトップクラスの貧困層」に転落した背景
国民民主党と参政党のインパクト
「ところが今回の参院選で、与党の自民党と公明党、そして野党第1党の立憲民主党は、なぜか現役世代の心に届く政策を打ち出せていません。自民党は『一人2万円、低所得者と子供は一人4万円の給付』を主要公約として強く打ち出していますが、2万円で生活苦が解消されるはずがないでしょう。立民は『原則1年間、最長で2年間、食品にかかる消費税をゼロ』を訴えていますが、こちらも妙に期間限定の公約で庶民の生活苦を救う力強さに欠けます。これに対して『全ての消費税を一律5%』と主張する国民民主党や『消費税の段階的廃止』を掲げる参政党のインパクトは強く、両党が支持を集めている理由の一つでしょう」(同・記者)
第2回【生活苦にあえぐ現役世代が「自公」「立民」ではなく「参政党」を支持する理由…もはや「無為無策」と「現状維持」に耐えられないという切実な声】では、なぜ自民、公明、立民は現役世代の支持を集める公約を打ち出せないのか、なぜ参政党が支持を集めているのか、政治アナリスト・伊藤惇夫氏の解説をお伝えする──。



