「心の故障者リスト入り」佐々木朗希は「投げる気力」を失ったのか 二転三転する「ロバーツ監督」の発言に“身内”からも批判の声

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投げる気力の喪失

 指揮官は「復帰のための環境作り」の言葉で締めたが、その場にいた取材陣はコメント前半の「少し離れて」「また野球がしたいという気持ちを取り戻す」のセリフに衝撃を受けた。まるで今の佐々木は投げる気力が失せてしまったかのようだ。屈強なメジャーリーガーたちと対戦し、力不足を痛感させられたのかもしれない。

 インピンジメント症候群を以前から抱えていたことは、佐々木自身も打ち明けていたが、その古巣である千葉ロッテの関係者がこう続ける。

「当時は首脳陣がストップをかけて登板させませんでした。『無理をすべきではない』と井口資仁前監督(50)や、吉井理人監督(60)が伝えると、佐々木は『投げられます』と返していました。最終的には首脳陣の指示に従いましたが、投げたくて仕方がないといった様子でした」

 投げる気力の喪失は、これまでなかったこと。また、ロバーツ監督は日本時間7月7日、「ABEMA」独占のインタビュー企画「おはようロバーツ」のなかで、大谷翔平(31)、山本由伸(26)、佐々木の性格について質問され、

「ロウキがいちばん無口で繊細」

 と答えていた。おおらかで話しやすいのが山本、大谷は努力に余念がないと続け、「3人の性格は全く違う」と苦笑いも浮かべていた。

 また、ゼネラルマネージャーのブランドン・ゴームズ氏(40)も米メディア「Sports Illustrated」の単独取材に応じ、長引く佐々木の離脱について聞かれている。

「その時間が、彼に良い習慣を身につけさせるための調整期間となれば良いと思う。今の佐々木は、本来の実力とは全く掛け離れているように感じた」

 ゴームズGMが繰り返していたのが、「自信を取り戻せれば」の言葉だ。球団は6月20日(現地時間)に15日間から60日間のIL(負傷者リスト)に移行させた。名目はインピンジメント症候群のままだが、負傷箇所は右肩ではなく、「心」が真相のようだ。

「ドジャースは地区優勝を果たすのは当たり前、ワールドシリーズを制して初めて勝ったと言われる球団です。佐々木をマイナーに降格させ、戦力になる別の若手を昇格させる意見も出ていますが、この状態で降格を告げたら、逆効果かもしれません」(前出・現地記者)

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