「モンゴルでのご出欠は直前まで全く予測できない」 側近が気をもむ「雅子皇后」のご体調の“波”
さる6日、天皇皇后両陛下は公式訪問先のモンゴルへとたたれた。在位中の天皇による同国ご訪問は初めてのことである。首都ウランバートルに滞在され、13日に帰国される日程だが、懸案は雅子皇后のご体調。目下、思わしくない状態にあられるという。
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“慰霊の旅”の一環として
両陛下を乗せた政府専用機は6日の11時過ぎ、羽田から離陸。およそ5時間後にチンギス・ハーン国際空港に到着した。宮内庁担当記者が言う。
「2022年にモンゴルのフレルスフ大統領が来日した折、御所で面会された両陛下に招待があり、それ以降も度々、陛下をお招きしたいとの意向が寄せられていました」
それとともに今回は、
「戦後80年にあたる今年、両陛下は硫黄島、沖縄、広島など“慰霊の旅”を続けられています。今回のご訪問もその一環と位置付けられている。モンゴルでは戦後、旧ソ連によって約1万4000人の日本人が抑留され、およそ2000人が命を落としました。陛下は皇太子時代の07年、お一人でモンゴルを訪問された際、日本人抑留者の慰霊碑に供花されている。今回も滞在3日目の8日、皇后さまと共にこの碑を訪ねられています」(同)
2日に行われたご出発前の会見で陛下は、次のように述べられていた。
〈心ならずも故郷から遠く離れた地で亡くなられた方々を慰霊し、その御苦労に思いを致したい〉
陛下お一人でのご視察も
今回のご訪問に、元駐モンゴル大使の花田麿公(まろひと)氏は、
「両陛下は、毎年7月11日の革命記念日に催されるモンゴルの国民的なスポーツ祭典『ナーダム』の開会式にも出席なさるとのこと。これによって、日本とモンゴルの友好関係がこの上なく良好で揺るぎないものであると、世界に強く印象付けることになるでしょう」
との期待を寄せる。が、そんな親善訪問の道中に少なからぬ不安がよぎると指摘するのは、さる皇室ジャーナリストである。
「宮内庁は今回、皇后さまについて『ご体調を見ながら無理のない範囲で行事に出席される』としていますが、そもそも今回の日程は、皇后さまのご体調を踏まえて緩やかに設定されています」
とのことで、
「初日は午後到着後、日程が入っていません。2日目もチンギス・ハーン国立博物館ご視察やウランバートル市の上下水道公社ご視察は、陛下お一人のみでした」(同)
3日目には歓迎式典が行われ、両陛下でご出席。その後はフレルスフ大統領夫妻と会見され、先述したように日本人慰霊碑に供花。夜は大統領主催の晩餐会に臨まれたのだが、
「国賓としての公式行事は3日目に集中し、その後9、10日に予定されている教育施設へのご訪問については、皇后さまのご同行は見通せない状況。また11日のナーダム開会式へは両陛下で出席なさいますが、翌日へ続く競技ご観覧は、陛下お一方になる可能性が高いとみられています」(同)
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