33歳でタイトル戦に初挑戦 「藤井聡太棋聖」との対局で話題の棋士「杉本和陽六段」が振り返る“沼にハマった下積み時代”
ヒューリック杯第96期棋聖戦五番勝負の第3局が、6月30日に千葉県木更津市の竜宮城スパホテル三日月で行われた。昨年7月に5連覇を成し遂げ、21歳11ヶ月の史上最年少記録で永世称号を手にした藤井聡太棋聖に挑むのは、33歳にして今回がタイトル戦初挑戦となる杉本和陽(すぎもと・かずお)六段だ。第1局では藤井棋聖を終盤まで追い詰めるも惜敗。第2局、第3局も力負けし、ストレートでの6連覇を許したが、早くも藤井棋聖との再戦を期待する声が聞こえてくる。
2012年にこの世を去った米長邦雄氏の「最後の弟子」として知られ、師匠が永世称号を手にした棋聖戦に臨んだ杉本氏に、学生時代のエピソードや棋士の登竜門とされる四段昇格までに経験したさまざまな苦労について伺った(全2回のうち第1回)。...

