8割が行き詰まる都市再開発 巨額の税金が見通しゼロの「タワマン」「ハコモノ」に…有権者はもっと怒っていい
はたして「ゆゆしき」事態なのか
現在、全国で進められている都市再開発事業の約8割が、完了時期の延期や費用の増加といった問題に見舞われている――。日本経済新聞がそう報じたのは、今年3月下旬だった。それ以後、JR中野駅前(東京都中野区)の中野サンプラザの再開発計画が白紙になったほか、後楽園(文京区)などの都内から、取手(茨城県取手市)や岐阜(岐阜県岐阜市)等々、東京近郊から地方まで、計画変更のニュースが相次いでいる。
そうなった主な原因は、資材価格の高騰と人手不足による費用の増加だとされる。...