「母親から“アンタは醜い”と言われて育った」 遠野なぎこさんが明かしていた凄絶な虐待とPTSD 「2リットルのお湯を飲まされ、嘔吐していたことで摂食障害に」

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「2リットルのお湯を飲ませて……」

 さらに、思春期を迎え容姿に対するコンプレックスを抱えた遠野さんに、到底、母親ではあり得ないダイエット法を勧めてきたという。

「“吐いちゃえば太らないわよ”と言って、私にぬるめのお湯を2リットルくらい飲ませ、トイレで嘔吐させました。初めは吐く行為にツラさもあったけど、そのうち、“吐きなさい”という声が頭のなかで聞こえてくるようになった。最近はだいぶ落ち着いてきたとはいえ、今もって摂食障害は治っていません」

 16歳で母親のもとから独立したものの、なおもその呪縛から逃れることはできなかった。母親は、遠野さんが10歳のときに最初の夫と別れ、その後、再婚・離婚を繰り返し、現在のお相手は3人目。遠野さん自身も25歳で結婚し、わずか2日間でスピード離婚している。

「母のDNAが怖いのです。子どもを持ったときに、私も母のようになってしまうのではないかと……。今回、自伝を出版し、母からの虐待体験を包み隠さず表沙汰にしたのは、母に翻弄される人生から卒業したかったからです」

デイリー新潮編集部

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