新宿タワマン刺殺事件初公判 弁護側が訴えた「私の夢のために人生をかけてくれたら結婚する」と言われて貢いだ1600万円が「迷惑料にされた絶望」

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 昨年5月、東京・新宿のタワーマンションの敷地内でガールズバー元経営者の女性(当時25)を殺害したとして殺人の罪などに問われた男の裁判員裁判の初公判が東京地方裁判所で開かれた。弁護側は「被告は深い絶望の中にいた」と情状酌量を訴えたが、どこまで認められるのか。

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 7月4日、和久井学被告(52)は黒いスーツを着て法廷に現れた。1年以上続く拘置所生活で痩せたようで、ワイシャツはぶかぶかだった。緊張した面持ちで証言台に立ち、裁判長から検察官が読み上げた起訴事実に間違いないかと聞かれると「ないです」と答えた。...

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