DV問題で謝罪の歌舞伎俳優・中村児太郎 「娘の顔は腫れ上がり、洋服は血だらけで…」 妻とその母が告発していた「凄絶DV」の中身

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「お前は黙ってればいいんだよ」

「週刊新潮」6月26日号が報じた、歌舞伎俳優の中村児太郎(31)による妻への凄絶DV問題。7月2日、児太郎は所属事務所のXを通じて、「ファンの皆様、関係者の皆様へこの度は私事に関する一部の週刊誌の報道により、皆様に多大なご心配とご迷惑をお掛けしておりますことを心からお詫び申し上げます」と謝罪するとともに、今月の大歌舞伎を休演することを発表した。

 DVについては「記事の内容につきましては、私の認識と食い違うところが多々ありますが、これらの点を追及することより、互いの関係の収束に向けた真剣な話し合いを速やかに完結することが大事であると考えています」としているが、「速やかに完結することが大事」というのはあくまで児太郎側の事情であり、被害者である妻はいまもPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいる。改めて「週刊新潮」が報じたDVの内容について振り返る。

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 自宅の廊下で女性に馬乗りになり、男は女性の顔を殴り続ける。顔はみるみる血だらけになり、このままでは死んでしまうと恐怖を覚える女性に向かって、男は言った。「お前は黙ってればいいんだよ」――。

「倒され、顔を地面に押し付けられ……」

 暴行の被害に遭った30代の女性は児太郎の妻・梢さん(仮名)である。といっても、二人の結婚は公になったことがない。

 祖父は人間国宝の七代目中村芝翫(しかん)で、父は九代目中村福助(64)。歌舞伎界の名門「成駒屋」の若手として知られる児太郎は、その存在をひた隠す妻に凄絶な暴力を振るっていたのだ。

 21年1月に入籍した二人。結婚前、児太郎は「お酒を飲まず、クールで優しい」印象だったというが、段々と梢さんの前で飲酒するようになっていったという。

 そして、決定的な事件が起きたのは21年11月。二人で食事をした帰りのタクシーで、

「ささいなことで口論になり、私は日頃の鬱憤(うっぷん)を吐き出しました。すると、彼が私の髪の毛をつかんできた。私がタクシーを降りると、彼に倒され、顔を地面に押し付けられました」

 目撃者の通報により、警官が駆け付ける騒ぎに。その警官の付き添いのもと、二人は家路に就いた。

「彼は警官に“こいつは酔っ払っているだけだから、大丈夫”と。家の中に入って私が“離婚したい”と言うと、腕を首にたたきつけられて……」

“これじゃダメだ。死んじゃう”

 児太郎は、その場から逃れようとする梢さんの髪をふたたびつかみ、馬乗りに。そして、冒頭に記した凄惨な暴行に及んだのだ。

「私も酔っていましたが、頭の中は冷静になって、“これじゃダメだ。死んじゃう”って。“待って。やめて。こんなことしたら仕事も全部ダメになるよ”って言って。向こうもハッとした様子でした。私が血だらけなので、焦っていたと思います」

 事態が公になることを恐れたのか、児太郎は梢さんが外に出ることを許さず、救急車も呼ばなかった。

「私は実家に連れて行ってと頼み、彼も“実家なら”ということで、タクシーで一緒に向かいました」

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