花田優一が母と同じ「年上の元女子アナ」を選んだ理由 肩書以外にも「ある共通点」が
親の再演か、新たな活路か? ダメ2世の烙印が押される花田氏の今後は
あれこれ言われがちな花田さんだが、福田さんの「家庭に収まらなさ」に、どこか居心地のよさを感じているのかもしれない。なぜならそれは、彼が育った「河野景子の息子」という家庭環境のまさに原風景だからだ。
花田さんが思春期を過ごした家庭は、角界のしきたりやメディアの喧騒、そして父の厳格さと母の奔放さが交差する場だった。その中で、彼がより心を許したのは、どちらかといえば母・景子さんの方だったのではないか。離婚後、花田さんは公の場で「母を尊敬している」「一番の理解者」と語っている。自己表現を最優先し、時に世間にかみつきながらも発信を続ける花田さんの姿勢は、まさに母譲りともいえよう。
そう考えると、年上で自己主張が強く、アナウンサーという枠にとどまらずに自分の道を切り開こうとする福田さんに引かれるのは、むしろ自然な流れだったに違いない。愛情というより、深層心理にある「母性への信頼」がそうさせた、そんな見方もできる。
型にはまらず、家庭を「守る」場ではなく「自分を生かす」場にしようとした母の姿。それはきっと複雑で、時にぶつかり合いもあっただろうが、息子にとっては「まっすぐな意志を持つ女性」という印象になったのではないか。
花田さんは今、自らのキャリアも恋愛も、試行錯誤の最中にある。そこに確固たる答えや肩書はまだないし、偉大な父だけでなく、父にも劣らず存在感を発揮し続ける母というハードルは実に高い。しかし、自分の価値観やルーツを見つめ直す中で、「母のような女性とどう向き合うか」という問いは、彼にとって避けて通れないものなのだろう。福田さんの存在は、彼にとって「過去の再演」ではなく「新たな選択」になり得るのか。もしそうなら、それは「七光り」という宿命にすら、自分の意思で光を当て直すことができる証しなのかもしれない。
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