花田優一が母と同じ「年上の元女子アナ」を選んだ理由 肩書以外にも「ある共通点」が

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 元テレビ東京アナウンサー・福田典子(34)との真剣交際が報じられた、靴職人でタレントの花田優一(29)。ここで思い出すのは、父である元貴乃花親方の花田光司も同じく「年上女子アナ」の河野景子を選んだという事実だ。さらに、河野と福田の間には、肩書以外の「ある共通点」があるといい……。【ライター/冨士海ネコ】

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 2世タレントの人生には、親の名だけでなく、親の記憶までついて回る。恋愛でさえも「親と同じだね」とささやかれることがあるが、花田優一さんはまさに当てはまるのではないか。「何をしている人か分からない」と揶揄される花田さんと元テレビ東京アナウンサー・福田典子さんの交際が報じられた時、驚いた向きも多かったが、どこか既視感のあるカップルという声も上がった。それもそのはず、福田さんのキャリアと立ち位置、そしてその生き方には、優一さんの母であり、かつて元貴乃花親方の妻だった河野景子さんの姿が重なるからだ。

 景子さんは元フジテレビの人気女子アナ。華やかなルックスで、いわゆる「女子アナブーム」の礎を築いた一人だった。そんな彼女が、当時角界のスター中のスターだった貴乃花(当時は兄の若乃花と共に“若貴フィーバー”の真っただ中)との結婚を発表したとき、世間はお祝いムードというよりも「8歳年上の河野アナが押し切った」という冷ややかな視線を向けたものだ。婚約会見では「妊娠は絶対していません」と言い切っていたのに、その半年後に長男を産んだことも、「できちゃった婚なのにシラを切り通した図太い女」と悪印象に拍車をかけたように思われる。

 人気アスリートを射止めた年上の女子アナという構図は、玉の輿の典型であり、一方で「計算高い」「家庭に収まらない女」といった偏見のフィルターが強くかかっていた。そして今、福田さんもまた、似たような評価を受けているのではないだろうか。

 福岡のRKB毎日放送からテレビ東京へ転職し、入社2カ月で人気番組「モヤモヤさまぁ~ず2」の3代目アシスタントに抜てき。愛らしいルックスとそつのない進行で人気となったが、本人が夢だったと語るスポーツの取材に専念することを理由に、約2年半で番組を卒業した。オリンピックキャスターとしても活躍しつつ、2021年には結婚も発表。テレ東入社後の歩みがトントン拍子に見えただけに、産休育休を経て24年に歯科医療系ベンチャー企業の広報部への転職を発表した時、多くの視聴者は不思議がった。あれだけ目立つポジションを与えられ、恵まれた環境にいるのに、まだ満足しないの?と。

 それはフジテレビ退社後に自身の事務所を設立し、「相撲部屋のおかみさん」という立場にとどまらず、講演やコメンテーターなど多方面に活動の場を広げた景子さんへの評価と同じだ。

母も恋人も「家庭に収まらない女」という共通点 いまだ根強い「上昇志向の強い女子アナ」への反感

 花田さんの母と恋人の共通点。それは彼女たちが「女子アナ」で「年上」であるというだけでなく、「家庭に収まらない女」という、時代が変わってもなお色濃く残る批判的な視線にさらされてきた存在ということである。

 家庭と野心は両立できるはずなのに、「女子アナ」という肩書が付いた途端、世間はそれを許そうとしない。男子アナや男性芸能人に対してはほぼ問われない、「家庭に忠実であるか」という視線は女子アナだけに一生つきまとう。結婚相手がアスリートならなおのこと、「一歩下がって夫を立ててくれる穏やかな女性」「主張し過ぎない存在」が求められ、そうした型に当てはまらない女性は「不相応」だとされる。

 こうした風潮の中、最も苦しめられたのが景子さんだったといえよう。「人気絶頂のアスリートとの家庭を手に入れるためにアナウンサーという立場を利用した」という白い目で見られ続け、貴乃花親方と離婚した時も、「不器用な夫と野心的な女」という構図のまま報じるメディアは少なくなかった。

 そして福田さんもまた、「賢くてかわいくて控えめ」という従来の女子アナ像からは外れた選択をした女性として見られている。ベンチャー企業は1年で退社、同年に離婚。ちょっとやそっとのことじゃ満足できない、移り気な女性なのではという印象を与えてしまったようだ。

 翻って花田さんもまた、靴職人から画家や音楽活動にも手を広げており、マルチタレントといえば聞こえはいいが「迷走中」とのレッテルも。目鼻立ちのぱっちりしたルックスという共通点も含め、福田さんとは「似たものどうし」の交際だというコメントも多々見受けられる。

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